創業支援事業「ソケッ津」をご存知でしょうか。津市、商工会議所、商工会、日本政策金融公庫津支店、三重県使用保証協会で構成される創業支援のプロジェクト。市としては、産業支援のワンストップ窓口であるビジネスサポートセンター(http://www.ipc.city.tsu.mie.jp/)が創業支援事業として取り組んでいます。
先日、ビジネスサポートセンターで日々活躍される地元の進学塾の先輩にお会いし、創業支援の現状のレクチャーを受け、その他関連分野の意見交換をさせていただきました。ソケッ津による創業支援サポートメニューは4つ。
「交流の場」― ビジネスカフェの運営。2ヶ月に1回開催されています。創業を考えている人や創業間もない人の交流会。「相談の場」― 現在、予約が取りづらい状況で推移しているそうですが、経験豊富な専門家が創業に関するさまざまな悩みにアドバイスします。「学びの場」― 「つ創業塾」の開催。創業に関する知識の習得を目的として1ヶ月間の実践的な学び。今年度は10月の土曜日に開催されるそうです。1日4コマで全16コマ。お問い合わせは津商工会議所中小企業相談所まで(TEL.059-228-9141)。「実践の場」― ミナツドエの開催。ミナツドエは、創業者や創業を目標とする方々のサービスや商品をそろえる創業マルシェと、創業にまつわる基調講演などが行われるイベント。今年度は、昨年よりマルシェの参加者も大幅に増えているそう。
今年度に津市が関わった創業件数は、すでに昨年度の件数に上期で到達しているとのことです。津市が「創業」というソフト面の魅力で有名になり、域内のそして域外からの人の流れと資金の動きがさらに活性化されることに期待です。
『政治理念』のページでも書いているように(『政策』と併せてホームページの内容をもう少し充実させますすみません)、社会のダイナミズムを失うことは、コミュニティ衰退の大きな要因だとわたしは考えています。それはすなわち、複合的な原因による人的物的資源配置の非効率化。簡単にいえば、目詰まりです。国の方針でも働き方改革やイノベーション促進、ベンチャーキャピタルの充実を目指すなど、制度やより大きな面からの政策を進めているところだと理解していますが、「ソケッ津」のこのような施策は、目詰まりをひとつひとつ丁寧に解消していくもの。
また、先輩職員は職務経験者採用職員としての入庁です。人材の多様化、組織のダイナミズムを強化するという観点からみて、好ましい事例だと思います。欲をいえば、教育行政においても前例にとらわれず民間人材の効果的な登用を進めてほしい。ともあれ、硬直した障害を突破するには、前向きなエネルギーをもった人に効果的に適性なポジション(組織内にとどまらない)で活躍していただくことが最重要。二重の意味でワクワクする事例を聞けた有意義なミーティングでした。