津市の救急医療の現状はどうなっているのか?

先々週の話になりますが、津市の救急医療体制について、最前線で活躍をされている医師の先生を友人に紹介してもらったので、早速ですがお話を伺ってきました。

津市の救急体制と現状

とその前に、津市の救急医療体制はどのように構成されているのか。救急体制は症状に応じて、初期→二次→三次となっています。以下は2014年度の資料ですが、初期救急に西丸之内の応急クリニックが追加された程度で他は変わっていません。

津市の救急医療体制 2014

有権者の方とお話をしていると、津市の救急医療体制はあまりよくないと言う方が多いです。あくまでも数値的なものですが、通報からの現場到着時間、通報からの病院収容時間は三重県または全国の平均を下回っています。最前線の現場で働いていらっしゃる方々の批判をするつもりはありませんが、数値的には事実のようです。

津市救急医療体制現状

輪番体制はどうなっているのか

二次救急を受け持つ輪番体制は現在10の病院、私立の病院や中央医療センターなどで構成されています。そのためこれらの病院には市から補助金が出ています。輪番体制は日ごとに担当医院が決まっているそうですが、やはり専門外や繁忙等の状況により、該当日の輪番割り当て医院で需要をすべてまかなえているとは言えない状況のようです。

補助金が出ている事業ですが、関係する機関がどのようなかたちで決まり、どのように補助金が支払われているのか全体像や実態が掴みづらいところであります。医療の専門的な話も絡んでくるのでしょうが、私達はその仕組がわからないことにはこのセクションについて改善するにはどうしたらいいかを考えることができません。ここはもうすこし勉強する必要があります。

やはり人が足りない

県の医学生対象の奨学金http://www.pref.mie.lg.jp/IRYOS/HP/oinainet/59773042627.htm三重大学の地域枠など地域に残る医者の数を増やそうとする動きがあります。数十人を対象とするという話ではなく、1人、2人増えるだけでだいぶと環境が改善するといった話を伺いました。たとえばそれが救急体制にとどまることがなくても、漸進的に地域の医療体制を改善することにつながるのではないでしょうか。数を絞れば財源的にもそこまでの話はなりません。県の奨学金のように三重大学に限らず、全国津々浦々の医学生を対象にすれば、選択の母数も増えます。市町村レベルでも動くべきではないかと私は思います。

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