『ラ・ロシュフコー箴言集』と私の政治信条

私のプロフィールの好きな本の項目に『ラ・ロシュフコー箴言集』と書いてあります。名刺交換の際やパンフレットを見てくださった方々から、この本について聞かれたことも時々ありました。聞かれたというよりかは、小難しい本をわざわざアピールするなと突っ込まれたことのほうが多かったですが。何も格好をつけているわけではなく、この本はわりと自分の心の陰の面を短い言葉で表現してくれているという感覚があるのです。

世界史をとっていた人は聞いたことがあるかもしれません。用語集にもブルボン朝フランス王国の時代か、その時代の文化史にラ・ロシュフコーが載っていた記憶もあります。ラ・ロシュフコーはこの時代に生きた貴族です。

このラ・ロシュフコーが著した箴言集が表題の本になります。箴言とは教訓や格言みたいなもの。短い警句めいたものが書き連ねてあります。ひとことでいえば、人間の自己愛と自惚れは御しがたいものであるということ。

“われわれが美徳と思い込んでいるものは、往々にして、さまざまな行為とさまざまな欲の寄せ集めに過ぎない。それを運命とか人間の才覚とかがうまく按配してみせるのである。だから男が豪胆であったり、女が貞淑であったりするのは、かならずしも豪胆や貞淑のせいではないのである。”
“欲はあらゆる種類の言葉を話し、あらゆる種類の人物の役を演じ、無欲な人物まで演じてみせる。”
“われわれを幸福にするために肉体の諸器官をかくも巧妙に組織した自然は、どうやらそれと同時に傲慢を与えて、われわれが自分の不完全さを知る辛さを味わわずにすむようにしたらしい。”

とまあこんなかたちに、これでもかと自己愛・利己心などについて表現していきます。醒めた見方である印象を受けますが、個人的にはしっくりきます。これまた感銘をうけた本である『ファスト&スロー』に描かれている偏見・バイアスやヒューリスティクスという考え方もそうですが、人間本質の話であって、ここでは善悪は考えないようにしています。そういうものなんだ / そういうものなのか?と考えるだけでいい気がします。だから、この本が好きだからといって、性格が悪いとかひねくれているとか、そういうことにしないでくださいね。

とはいえ、こういった社会と人間に対するペシミズム(悲観主義)は私の活動理念の根底にあります。オプティミズム(楽観主義)が信条であれば、そもそも政治活動を志していません。根っこにペシミズムがあるからこそ、放っておけばつらい人生の螺旋におちいってしまう状況をなんとかしなければならないといった気持ちになるのです。ただし、自分自身がペシミズムの落とし穴にはまってはいけない。”それでもしかし”と踏ん張らなければならない。そこは自分自身との戦いです。この戦いに敗れたとき、その時が政治活動をやめるときになります。


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